
ろくろ首
ろくろくび
別名: 轆轤首
昼間は普通の人間で、夜に首が長く伸びる妖怪。また首が胴体から離れて飛ぶ「抜け首」とも区別されます。
- 時代
- 江戸
- 地域
- 全国
- 分類
- 山妖
画図百鬼夜行変身する妖怪
概要
ろくろ首(轆轤首)は、首が異常に長く伸びる女性の妖怪です。昼間は普通の人間の姿で生活し、夜になると首がにゅるにゅると伸び始めます。名前の「轆轤(ろくろ)」は、陶器を作る際の回転台や滑車のことで、首が回転しながら伸びるさまに由来するとも言われます。
二種類のろくろ首
ろくろ首には大きく二種類があります:
- 首が伸びるタイプ: 胴体に繋がったまま首だけが蛇のように伸びる
- 抜け首(ぬけくび): 首が胴体から完全に分離して、夜中に飛び回る
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』には首が伸びるタイプが描かれており、これが広く普及しているイメージです。
伝承の特徴
ろくろ首は自分が妖怪であることを知らない場合もあるとされます。旅人が泊まった宿の女主人や奉公人が、就寝中に首が伸びて行灯の油を舐めるのを目撃されるという怪談が多く語られています。
小泉八雲の記録
ラフカディオ・ハーンは『怪談』の中でろくろ首についての話を収録しており、首が飛び回る「抜け首」タイプの物語を詳細に記しています。
文化的影響
江戸時代の見世物小屋では「ろくろ首の女」が大人気の演し物でした。現代でも日本の妖怪の代表格として、漫画・ゲーム・映画に頻繁に登場します。
出典
- 『画図百鬼夜行』 鳥山石燕 (1776)
- 『怪談』 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) (1904)


