
絡新婦
じょろうぐも
別名: じょろう蜘蛛、女郎蜘蛛
400年生きた蜘蛛が美しい女性に化けた妖怪。男性を誑かして蜘蛛の糸で縛り、食らうとされます。
- 時代
- 江戸
- 地域
- 中部
- 分類
- 獣妖
画図百鬼夜行変身する妖怪
概要
絡新婦(じょろうぐも)は、長い年月を生きた蜘蛛が妖怪化した存在です。上半身は美しい女性、下半身は蜘蛛の姿(あるいは完全に女性の姿で化ける)で現れ、男性を誑かして蜘蛛の糸で縛り、最終的には食らうとされます。「じょろうぐも」の名は「女郎蜘蛛(ジョロウグモ)」という実在のクモに由来します。
信州の伝承
長野県(信州)の諏訪湖周辺には絡新婦にまつわる伝説が多く残ります。諏訪の古社に仕える美女が実は絡新婦であったという話や、瀑布の滝壺に棲む絡新婦が旅人を引き込むという伝承などが語られています。
能力と特徴
- 美しい女性に完全に化けられる
- 蜘蛛の糸で獲物を捕縛する
- 複数の小蜘蛛を子として従える
- 三味線を弾く女性に化けて男性を誘い込む
文献記録
江戸時代の怪談集『諸国百物語』(1677年)には、美女に化けた絡新婦が男性を誑かす話が収録されています。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では半人半蜘蛛の姿で絡新婦が描かれており、このイメージが後世に広く定着しました。
文化的影響
絡新婦は「蜘蛛女」「スパイダーウーマン」的な妖怪の原型として、現代のゲームやアニメに多く登場します。特に「美しい外見に潜む危険」というテーマを体現する存在として人気があります。
出典
- 『画図百鬼夜行』 鳥山石燕 (1776)
- 『諸国百物語』 不詳 (1677)


