
ぬらりひょん
ぬらりひょん
別名: 滑瓢
妖怪の総大将とも呼ばれる謎めいた老翁。人の家に勝手に上がり込み、主人顔で振る舞うとされます。
- 時代
- 江戸
- 地域
- 全国
- 分類
- 屋敷妖
画図百鬼夜行座敷の主江戸怪談
概要
ぬらりひょん(滑瓢)は、ひょうたんに似た異形の頭を持つ老翁として描かれる妖怪です。水木しげるによって「妖怪の総大将」「妖怪の親分」として広められ、現代では妖怪界のトップに位置する存在として知られています。
伝承の姿
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に描かれたぬらりひょんは、丸く膨らんだ頭を持つ老人の姿です。石燕の解説は短く、詳細な伝承は残されていませんが、「つかみどころがない」「滑らかに逃げる」という性質を示す名前であるとされています。
家への侵入と「総大将」
民間伝承では、夕方の忙しい時間帯に人の家へ勝手に上がり込み、茶を飲んだり煙草をふかしたりして、家の者が誰も気づかないうちに帰るとされています。危害を与えるわけではありませんが、誰も追い出せないという不思議な存在感が特徴です。「妖怪の総大将」という設定は水木しげるが付与したものであり、古い文献には見られません。
水木作品での展開
水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』ではぬらりひょんは強力な悪役として繰り返し登場し、妖怪を率いて人間界を支配しようとする野心家として描かれました。このキャラクター像が強く定着したため、現代では「妖怪のボス」としてのイメージが定番化しています。ゲーム・アニメ・漫画においても強大な妖怪として描かれることが多く、日本の妖怪キャラクターの中でも存在感のある一体です。
出典
- 『今昔百鬼拾遺』 鳥山石燕 (1781)
- 『妖怪大全』 水木しげる (2004)


