三つ目小僧

三つ目小僧

みつめこぞう

別名: 三目小僧、みつめこぞ

額に三番目の目を持つ子供の妖怪。江戸・関東地方に伝わり、三つ目で見つめられると不吉が訪れるとされる。

時代
江戸
地域
関東
分類
道妖
江戸怪談

概要

三つ目小僧(みつめこぞう)は、額に第三の目を持つ子供の姿をした妖怪です。一つ目小僧と同様、子供の僧侶の外見をしていますが、目が三つあるという点が異なります。関東地方、特に江戸(現在の東京)周辺の伝承に多く見られ、江戸時代に広く語られた怪異のひとつです。

姿と特徴

外見は普通の子供の僧侶とほぼ変わりませんが、額の中央に第三の目を持ちます。この三つ目が最大の特徴であり、この目で人間を見つめると病気や不幸が訪れるとされます。一つ目小僧と混同されることもありますが、三つ目小僧は目が三つであることに特別な意味が込められており、霊的・神秘的な力の象徴として捉えられています。

伝承と行動

三つ目小僧は夜道や人気のない場所に突然現れ、通行人を見つめます。第三の目で見つめられた者には後日不幸が起きるとも、あるいは病気にかかるとも言われます。しかし一つ目小僧と同様、直接的に人を傷つけることはなく、もっぱら驚かせたり不吉の予兆をもたらしたりする存在として語られています。

三つ目の象徴性

日本や他のアジア文化において「三つ目」は特別な意味を持ちます。仏教では三つ目は智慧の目(三眼)として崇められ、シヴァ神をはじめとするヒンドゥーの神々も三つ目を持ちます。しかし妖怪の場合、三つ目はその不自然さゆえに異界性の印となり、人間とは異なる次元に属する存在であることを示します。「見てはいけないものを見る目」として、三つ目には呪いの力が宿るという発想が伝承の核心にあります。

他の妖怪との関係

三つ目小僧は一つ目小僧の変形として位置づけられることもあります。目の数が異常な妖怪——一つ目、三つ目、百目(どどめき)——は日本の妖怪伝承に多く登場し、「目の数の異常さが妖怪性を示す」という共通のモチーフで結ばれています。

出典

  • 今昔百鬼拾遺 鳥山石燕 (1781)
  • 甲子夜話 松浦静山 (1821)

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